23SHONAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY13約50mの範囲内で復元CGが見られる「AR 神崎遺跡」鎌倉時代に源頼朝が建立した浄土式庭園を持つ大寺院永福寺。今は永福寺跡として国指定史跡となり、これをCGで復元3 カーボンニュートラルな 電動アシスト四輪自転車の開発4 洋上で発生する冬季雷のエネルギー推定技術を研究5 宇宙をフィールドに未来を支える無線通信技術を研究6 地域連携センター2 鎌倉市と綾瀬市の文化財活用事業で連携工学部・機械工学科(野中研、稲毛研、大見研)と総合デザイン学科プロダクトデザイン分野(宮田研)は、産学連携で電動アシスト四輪自転車の企画、設計、開発を進めています。2022年度は、トヨタコネクティッド(株)、パナソニックサイクルテック(株)、(株)ワイエムの協力を得て、湘南エリアで活躍する「Shonan E-assist Quadra-Cycle:SQC」として、湘南海岸サイクリングロードのような道を走行可能なコンパクトサイズに設計。免許不要で街乗りに適した、ヒトと環境に優しいモビリティの実現を目指します。工学部・電気電子工学科の成田研究室は、東京電力ホールディングス(株)と共同で、日本海沿岸と洋上に発生する冬季雷を観測。電磁波観測装置を設置し、雷の電磁波を観測して雷エネルギーを推定する研究に取り組んでいます。東京電力が洋上風力発電をはじめとした再生可能エネルギーの主力電源化を推し進める中で、日本海沿岸の再生可能エネルギーを確保していくために必要とされる観測装置です。JAXA 宇宙科学研究所の「科学観測用大気球」の共同研究やJAXA、国立極地研究所との南極昭和基地における「大気重力波の共同測定」に無線通信技術の分野で携わる工学部・電気電子工学科の加保研究室。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の革新的情報通信技術研究開発委託研究として、Beyond 5G/6G移動通信システムに向けた無線基地局装置の研究開発も行っています。本学では、大学のミッションである『社会に貢献する技術者の育成』を追求し、地域とつながり、地域に根差した大学と連携センターを設置。地域と大学を結ぶ総合窓口として「地域の課題解決に向けた活動」「地域や産業振興事業」「教育機関との連携事業」「地域での学生の活動」、また「生涯学習の機会の提供」などを主軸に取り組んでいます。情報学部・情報学科の井上研究室は、文化財のデジタルコンテンツ制作を行っています。鎌倉で源頼朝が建立し、室町時代に失われた幻の巨大寺院、永福寺の復元3DCGを鎌倉市と協働で制作。復元3DCGは「VR永福寺」として、鎌倉歴史文化交流館で常設展示され、現地では「AR永福寺」を公開しています。ほかにも鎌倉大仏殿、北条義時法華堂などのVR・ARコンテンツを制作。作品は、テレビ番組をはじめ源頼朝や北条義時について書かれた書籍や企画展などに提供されています。さらに綾瀬市の史跡をCG で再現した「AR 神崎遺跡」やマスコットキャラクター “あやぴぃ”を用いたプロジェクションマッピングを制作し上映しています。
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