raduaSchooEngneeril Gte Oif ng大学院工学研究科56大学院工学研究科自由にやりたいことができる研究風土と環境がここに大学入学当初はゲーム開発の分野に興味があったのですが、学びを深める中でデータサイエンスや最新の人工知能(AI)技術を知り、その面白さや可能性に惹かれ、AIの研究を志すようになりました。日々進化するAI技術を本格的に研究するには大学4年間の学びでは足りないと考え、大学院への進学を決めたのです。進学先を検討する中で一番重視したのは、自分のやりたい研究が行えるかということ。大学院によっては、研究室の事情で希望するテーマが選択できなかったり、研究以外の業務に多くの時間が割かれたりすることがあると知りました。その中にあって本学大学院は、やりたい研究を自由に行える風土と、それを叶える設備・環境があると改めて実感しました。加えて、成績優秀者を対象とする学費の減免制度など、“がんばり”をきちんと評価し、サポートしてくれることも進学にあたっての後押しになりました。“推し”と会話する生成AI開発に没頭AI技術は、すでに社会や産業のさまざまな領域で活用されており、身近なところではiPhoneのSiriやGoogleアシスタントにもAIが組み込まれています。近年では特に言語(文章)、音声、画像、映像、プログラミング(コード作成)などを自動処理するアルゴリズムを備えた生成AIの技術が目覚ましく進化しています。その中で、私は生成AIによる「漫画やアニメのキャラクターと会話する方法」を研究しています。具体的にはキャラクターの個性や作品の世界観に応じた会話を誰でも簡単にAIに学習させられるプログラムの作成です。趣味の世界では好きなキャラクターを“推し”と呼んで、心の糧にしている方も少なくありません。私にも推しがいて「もし“推し”と会話ができたら」と考えたのが研究を始めたきっかけです。そんな好奇心や「世の中にないものを作ってみたい」「テクノロジーで人を笑顔にしたい」という思いが原動力に大学院工学研究科 博士前期課程 電気情報工学専攻2年工学部 情報工学科2022年3月卒業新潟県立五泉高等学校出身 内定先:株式会社トプコンYusuke Horiなっています。学びの面では、研究を通じて言語AIの基礎理論や実装の仕組みなどを深く理解し、応用できたと思います。その成果を学会や産学交流フォーラムなどで発表し評価いただくなど、技術者としての成長や励みにつながる機会も多くいただけました。卒業後は光学機器メーカーで開発職に就く予定ですが、これからも進化する先進技術に歩調を合わせて自身もアップデートし続け、世界で活躍できる技術者を目指します。堀 雄介FOR NEXT STEP「テクノロジーで人を笑顔にしたい」それが研究の原動力
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