63いのち株式会社高山医療機械製作所製造部 製造3課伊奈 累馨さん工学部 総合デザイン学科 2019年3月卒業アトムメディカル株式会社営業部青田 真波さん工学部 人間環境学科 2019年3月卒業仕事の先に、患者さんの命がある精度の高い技術を追求し続けたい当社は、企画から設計開発、製造、国内外への販売までをワンストップで行っている医療機器メーカーです。脳神経外科の手術用のハサミは国内トップシェアを誇り、多くのドクターに支持されています。こうした製品を作る会社なら仕事にやりがいを持って働けるのではないかと考え、入社を決めました。製造部に所属し、機器の仕上げ工程となるバリ取り※や研磨、型番やロットナンバー、ドクターの名前などを刻印機で機器に印字するマーキングを担当しています。直接ではありませんが、私の一つひとつの仕事が患者さんの命に関わっているという意識を常に持って臨んでいます。在学中は合同演習の「総合デザインプロジェクト」などを通じてコミュニケーションの大切さを実感しました。相手の立場に立って考える力は仕事にも役立っています。5年目となり現在は後輩を教える立場に。頼られる存在になれるように、現状に満足することなく技術を磨き続けていきたいです。※ギザギザした部分を取り除く作業「小さな生命を救う」という使命を胸に将来は新製品の開発にも挑戦したい在学中、実際に医療機器を研究していたり、企業で製品開発に携わっていたりと実務経験のある先生方の授業が好きでした。“生きた知識”を学ぶことができ、入学当初からあった医療機器分野への興味がどんどん深まっていったことを覚えています。現在、保育器が国内シェアNo.1の医療機器メーカーで営業として働いています。病院に出向き、当社製品を安心・安全にお使いいただくための保守・メンテナンス業務に加えて、医師や看護師の方に向けて現場のニーズに寄り添った新たな製品の提案も行っています。新入社員研修で、当社の保育器に入る赤ちゃんをお見かけした際に、見守るお母さんから「いつもありがとうございます」と感謝の言葉をいただき、思わず胸が熱くなりました。かけがえのない命とそのご家族に関わる責任の重い仕事だと改めて実感した瞬間でした。将来は経験を積んだ先に、より多くの小さな命に貢献する新製品の開発にも挑戦したいと思っています。0506
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