目標から逆算して考えをカタチに06Webでもっと詳しく!エンジニアの父の影響で工具をおもちゃ代わりにして遊んだり、映画「アイアンマン」に憧れたりしながら育った幼少期を経て、漠然と将来はモノづくりに携わりたいと思うようになりました。大学進学時の学科選びの際は、ロボットやIoTなど学びたい分野を絞り切れずにいましたが、父のアドバイスもあり、機械や電気、情報、メカトロニクスなど幅広い工学の基礎を身につけたいと考え、機械工学科を志望しました。学びを重ねていく中で、産学共同で進めている宇宙エレベーターの研究に興味を抱くようになりました。宇宙につながるテザー(ベルト)を昇降するクライマーの開発を進めており、現在は合同実験競技会に向けた準備の最終段階です。理想を追い求めれば、まだまだ改良の余地は多く、時間はいくらあっても足りませんが、こうした経験を通じて目標から逆算して考えをまとめ上げて“カタチ”にすることの大切さを学び、強く意識することで少しずつその力が身についてきたという実感もあります。将来の目標はまだ具体的ではありませんが、宇宙に限らず、物流の無人化や自動化、災害対応型モビリティなど、人やモノの移動に役立つ技術にも関心を持つようになりました。物流業界における2024年問題や労働力人口の減少など、社会課題を解決できるようなエンジニアを目指して、これからも一つの分野にとらわれず複合的な工学の学びを深めていきたいと思います。東京都立目黒高等学校出身進学先:湘南工科大学 大学院工学研究科 博士前期課程 機械工学専攻笠原 夏花Natsuka Kasahara工学部 機械工学科 4年
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