社会貢献活動報告書2023
25/36

実習活動報告 社会貢献活動2 今年度本テーマでは 2名が履修しました。 <活動報告①> 社会貢献活動 1 の学びを更に進め、清掃活動への参 加を継続するとともに、より多くの微生物観察を行い、その内容を地域の人に知ってもらえるように広報すること を目標に以下の調査を行った。 ① テーマ『微生物比較による葛川の水質調査』 ② 目的:現在、会で実施しているのは COD(化学的酸 素量の測定方法)である。簡易的な検査キットで色の 違いを目視で判断する定性的な検査である。目視は人によりばらつきが出る可能性がある。一般的な水質検 査では微生物調査が用いられている。今回は水中の微生物の一つである珪藻の長さの計測による定量的な検査を行い、その有効性を検証する。 自分の目標は去年に引き続き、会の人たちとコミュニケーションを沢山とることに加え、環境について自分ができる範囲でどうよりよくしていきたいかを具体的に考えていくことだった。また、ブログの更新や後輩の指導も目標とした。 イチオシポイント ・ 川の清掃はあまりできることではないので、自然をきれいにする大切さを学べます。 (人間環境学科2年 佐藤 億) ・ 顕微技術の向上とコミュニケーション能力が少し強化されました。 (電気電子工学科4年 盧 億) <活動報告②> 葛川の清掃、生き物観察、生き物フェスタなどのイベントを行ったが、今年はさらに会のサポートとして、水質調査とブログ作成に挑戦した。川の水質を調べるための大事な作業であるため、忘れずに行い、調査結果と清掃活動をブログで情報発信した。清掃では場所や日によって見かけた生き物やゴミの落ち具合が違っていて、どうしてこのようなゴミの割合になったのか、この生き物がいる要因は何か、など自分の中で考えることが増えた。 ホームページの編集や大学祭における広報など本格的に会の活動を伝える作業を行った。会の中だけでなく、地域の人たち全員にどう伝えればいいか、分かりやすく、実際の心情を感じ取ってもらうためにどう表すかなど、考えることがたくさんあって大変だったが、考えていくうちに自分が楽しくなってきた。また、自分がほぼ中心となり、新しく参加してきた実習生にもわかりやすく説明することは気遣いや話すのが得意じゃない自分にとって本当に大変だった。何より、先輩がやってきたことを早速自分が引き継ぐというプレッシャーがかなり重く感じていた。しかし、みんな嫌な顔しないで、真面目に取り組んでくれたり、大学祭での意見を積極的に出してくれたりして安心して活動することができた。(佐藤) 実習テーマ 二宮町葛川クリーンアップ 実施団体 葛川をきれいにする会 ② 手法:珪藻は水質の栄養度が高いと分裂が活発になり、個体別の長さが短くなる性質がある。この性質を 利用して、葛川の 10 か所の水を採取し、珪藻の長さを比較した。測定日は 2023 年 11 月 20 日。葛川をきれいにする会の定例の水質調査に参加し、採水した。特に採水の際は微生物に影響を与えないように保冷パックを用意し、温度管理に注意した。 ④ 結果:三種類の珪藻とも共通してニか所(宮向橋、宮上橋)で顕著に短い。この結果は同時に検査した COD のデータ結果と一致した。 ⑤ まとめ:以上の検査結果から、微生物の長さを測定することで葛川の水質調査を定量的に測定できることがわかった。(盧) 社会貢献活動1を修了した後、同じ活動分野で、自主的なテーマを定めて50時間の活動を行うステップアップコースです。自分自身のさらなる成長と団体への更なる貢献が期待されます。 25 地域の人に活動を知ってもらえるように

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る