学報83号
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03森井 もともと本学のキャンパスは、学生がくつろぐことができる場所が少ないという課題を抱えていました。各建物の1階にロビーを整備するなどして学生が集う場所を増やしてはきたものの、全学的にはまだ足りない状況だったのは否めません。木枝 今後、佐々木記念体育会館前と、そこから9号館方面に向かう道路沿いのエリアで、大規模な改修工事が行われる予定です。森井 キャンパスの「中心」を作るための工事ですね。実はこれまで中心を明確に位置づけていなかったというと、驚く学生もいるのではないでしょうか。木枝 糸山英太郎記念教育研究総合センター(A館)の1階と外にイスやテーブルがありますが、強いていえばそこが中心でしょう。それが広がっていくイメージです。体育会館前や、9号館、8号館の前も学生が集うことのできる場になります。森井 例えば、体育会館前のエリアは現在タイル張りですが、階段状のウッドデッキ風に改装し、テーブルなども設置します。学生がウッドデッキでくつろいだり、テーブルで食事をとることもできるイメージですね。木枝 情報学部の設置により、本学にはこれまで以上に多様な学生が集まることとなるでしょう。そうした学生同士にキャンパスでの交流を深めてほしいですね。カリキュラムも、工学部生がプログラミングなど情報系の技術を学ぶために情報学部の授業を履修したり、その逆に情報学部生が工学部の授業でコンピュータを活用したモノづくりを学んだりする仕組みを将来的に整備していきたいと考えています。森井 2学部間でそうしたコラボレーションを行い、切磋琢磨していく相乗効果も期待できますね。木枝 学生同士、学部同士が互いを高めあうような魅力的なキャンパスになるよう、私たち教職員も力を注いでいきます。学生と保証人の皆さまも、ぜひご協力ください。キャンパス空間を生態系のようにとらえ、“動線”と“滞在”の観点からOASIS、TRAIL、STREAM、FIELDに分類。それらを有機的に融合させることで、より豊かな学生生活を送れる空間となるように設計していきます。学生が集う場所を増やすなどキャンパス整備を展開トークメンバーり情報学部独自の科目や学修方法を設定するといったことが容易になりますね。情報学部の特色ある学びについて、どのようなものがあるでしょうか。木枝 一つには、「メディア授業」の活用があります。自分の好きな時にどこででも学ぶことができるオンデマンドの授業です。ただし、学生がキャンパスで学ぶことを軽んじる訳ではありません。むしろ、教室で行われる授業では、これまで以上のアクティブラーニングで協働力とコミュニケーション力をしっかりと身につけてもらえるようにします。森井 学生たちはできるだけキャンパスに足を運び、ほかの学生や教員とともに学び、能力を伸ばしてほしいですね。木枝 そのためにも、もっとこの大学のキャンパスを人が集い、コミュニケーションが活性化するような魅力あるものにする必要があります。森井 キャンパスといえば、現在いくつか工事が進められています。「何の工事かな?」と感じる学生もいるでしょう。木枝 キャンパスの魅力を高めるため、中長期的な視野でキャンパス整備を行う「湘南工科大学キャンパス計画」を進めています。9月26日にオープンした「ファミリーマート湘南工科大学サテライト店」も、その計画の一環です。学長 木枝 暢夫工学部長 森井 亨SIT Habitat Campus Plan(湘南工科大学キャンパス計画)

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