学報86号
8/16

08SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGY情報学部 情報学科 情報メディア専攻 教授 酒造 正樹工学部 人間環境学科 准教授 石田 開 [ 教員紹介 ]新たに本学の教員として着任された先生をご紹介します。昆虫をモデルとした小型ロボットの開発からアンドロイドロボットの対話デザインに至るまで、多岐にわたるモノづくりに携わってきました。幼い頃、漫画や映画で目にしたロボットと人間の共生は、遥か未来の物語だと思っていました。しかし、AIやIoTの飛躍的な進歩により、その未来はもう目の前にあると実感しています。この技術革新を学生たちと共に推し進め、夢や希望を形に変えていくために、私は全力を注ぎたいと思っています。人とロボットが調和した社会を目指し、学生が研究活動に情熱を持って取り組めるような環境を作り出したいと考えています。私は博士号取得後、医療系大学や国立研究開発法人、公設試験研究所において、教育、研究、技術支援などに携わってきました。医療機器や通信機器の電磁両立性の評価や、医療情報の分析などを研究テーマとしており、良質な医療の提供に寄与できる研究を目指しています。工学部は初めての環境であるため、慣れない部分も多々あると思いますが、学生や教職員の皆さまとともに、よりよい教育・研究活動ができるよう、努めてまいります。本学着任前は、2年間、早稲田大学で講師を務めながら、本学と横浜商科大学でそれぞれ非常勤講師を務めておりました。引き続き本学に携われるとのことで感激しております。自身も研究と教育に邁進しつつ、学生の皆さんと共に学び研究していけたらと考えております。専門分野は誤り訂正符号とその応用の理論的研究です。誤り訂正符号はデジタルデータ通信において生じる雑音を訂正するシステムですが、実はこの知見は、情報セキュリティなど他のシステムにも応用できます。なぜそのような応用ができるのかはそれらの(数学的な)理論を学ぶと分かってきます。私は、情報学部では、工学における理論研究の大切さを学生の皆さんに教えていきたいと思います。HMDやXRなどの新しいメディア環境・コンテンツにおける、質感認知やユーザビリティなど人間の価値判断における知覚情報の研究を専門としています。視覚情報が持つ価値、もたらす価値の両面からアプローチすることで、人間の知覚認知メカニズムを探求し、情報が持つ本質的な価値を追求していきたいと考えています。それと同時にさまざまな出来事が同時かつ並行して変化が起こる昨今の社会状況に的確に対応して、情報の価値、有用性を授業や研究指導を通じて学生に伝えることで、研究で得られた知見を還元していきたいと思います。情報学部 情報学科 情報工学専攻 講師 風間 皐希情報学部 情報学科 情報メディア専攻 准教授 山添 崇THESHONAN

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る