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博士後期課程


教育目標

機械技術関連分野において的確な目標設定が行え、さらに新規技術の開発目標を達成できる能力を備えた高度専門的職業人の養成

専攻の概要

現代社会は技術の発達により便利で快適な生活を享受できるようになった反面、産業の発展と共に環境問題に代表されるような負の影響も様々なところに生じている。扱われるエネルギや情報の量が膨大になる中、社会や自然環境は今後も急速に変化しつづけるものと考えられる。このような社会の状況や環境に応じて、機械技術を用いた社会に役立つための的確な目標設定を行うことができると共に、新規技術の開発も含めて、それらの目標を達成することができる能力を持つ職業人を、高度な研究活動を通して養成する。
それぞれの教育研究分野の具体的内容は以下のとおりである。

教育研究分野

1)設計・製造工学教育研究分野

ある機能を有する物を製造する際には、その機能を十分に発揮させるため、あるいは十分な耐久性を持たせるため、さらには製造コストを低減させるために、最適構造設計、加工法、設計技術などを複合的に利用する必要がある。本研究分野では材料の特性や挙動を解明する基礎的研究から設計・製造法の新規技術の開発までに関連する教育研究を行う。

2)エネルギ変換工学教育研究分野

多くのエネルギが利用され必要不可欠となっている現在、これを自然界から集め、取り出し、人類が利用しやすい形に変換する過程は自然環境を含めて社会に大きな影響を及ぼしている。資源を無駄に浪費しないための変換機器を高効率化する技術、安全に利用するための技術、環境への負荷を低減するための技術などについて、基礎となる熱工学、流体工学、燃焼工学、伝熱工学等を基にした教育研究を行う。

3)機械制御工学教育研究分野

最近の情報技術や、センサ・アクチュエータ技術の進展に伴い、人工知能・自動制御によって機器の高度な制御が可能となり、各種機能を高度に発揮することができるようになった。人工知能・自動制御によるメカトロニクス分野の新しい機能や制御方法の開発、機械力学を基にする機械振動のアクティブあるいはパッシブ制御、音響工学を利用した騒音の低減等に関する研究に関連する教育研究を行う。

4)機械材料工学教育研究分野

機械の耐久性向上、利用領域の拡大、性能の向上等の視点から、複合材料、金属材料等の高性能を示す機械構造材料および、高分子材料、無機材料等の高機能性材料の新規創生や、材料物性と発現機能の関連性、それらを生み出す成形製法について教育研究を行う。
以上の科目に加え、各分野に共通する科目として、学位論文を指導する機械工学特殊研究および産業界との密接な連携を重視し、内外関連企業の現場における高度先端技術の研究開発の現状、今後の展開を予見するための科目として、機械工学学外特殊演習を設けている。
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