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情報学科 人工知能専攻 鈴木 誠 教授


[研究テーマ]データからの知識発見

研究を支えてくれた“人との出会い”

研究者としての出発点は、学部4年の時に配属された研究室にあります。そこを起点に先生や先輩、同期生、後輩といった「人」そして「研究テーマ」、これらの“出会い”に恵まれたキャリアを歩んできました。
「AI」「推論」を専門とする研究者としてスタートを切ったのですが、当時AIが下火になった時期がありました。一方で盛んになってきたのが大量のデータから役立つ知識を発見する研究分野「データマイニング」でした。
データマイニングという研究テーマとの出会いも偶然でした。たまたま指導教員が長期の海外出張をされることになり、修士の学生の指導を依頼され、文書の自動分類の研究を始めました。これをきっかけに、後に英語・日本語・中国語の3カ国語の新聞記事を分類する方法をまとめた論文を2008年の国際学会(IEEE SMCia)で発表したところ、驚いたことに最優秀論文賞を受賞することができました。人との出会い、継続することの大切さを身に染みて感じた思い出です。

スポーツテックでAIが技術向上をアシスト

最近はハイスピードカメラで撮影した画像や数値データの分析による、「スポーツテック」の研究にも挑戦しています。スポーツテックとは、ICTやAIなどの技術を用いてスポーツの技術向上を目指すこと。きっかけは、私が息子たちの所属する軟式少年野球チームの監督を引き受け、指導するようになったことです。
私自身が高校球児だったこともありますが、指導者として子どもたちを見ているうちに研究に生かせるかもしれないと思いました。研究室に野球好きな学生が在籍しているので、私と一緒に取り組んでいます。例えば、甲子園で活躍した選手のバッティングのフォームと比較すると、優秀な選手は身体の軸も目線も固定されているのに対し、子どもたちはぐらつきが多いことが分かります。
こうした違いをたくさんAIに学習させれば、将来的には選手の欠点をオートマチックで指摘し、技術向上に貢献するシステムを構築することが可能です。

新しい自分を見つけよう

今後取り組みたいことの一つは、スポーツテックの研究と、現実世界と仮想世界を融合するXR(クロスリアリティ)技術との融合です。離れた場所にいる選手に遠隔コーチングができるようになると面白いですね。

私の研究の多くは、人との出会いや自分の経験を通じて巡り会えたと思います。野球以外にもテニスやスキーを経験しました。複数のスポーツを経験して「速く強く正確に」プレーすることが上達するための共通キーワードだと気づきました。
いろいろな経験をすることで、研究に生かせる気づきがあります。ですから、高校生の皆さんは興味を持ったことにはどんどんチャレンジしてみてください。そこから新しい自分が、将来への道がきっと発見できることでしょう。
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