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コンピュータ応用学科


※内容は[大学案内2021]特設サイトから転載

プロジェクションマッピング技術を用いて、地域の魅力を伝える

産官学連携を積極的に推進しているコンピュータ応用学科では、鎌倉市や綾瀬市など自治体との官学協同プロジェクトとして、VRやプロジェクションマッピングによる映像作品作りに取り組んできました。2018年に制作した「VR永福寺」は、源頼朝が建立した永福寺を3DCG技術で復元。その映像をヘッドマウントディスプレイで見ることで、当時の永福寺を散策しているような疑似体験ができます。2019年8月には、綾瀬市議場で「動物議会」と題したプロジェクションマッピングを行いました。この作品は、子どもたちに国指定史跡の神崎遺跡や議会制度について知ってもらうためのもので、動物たちの議会の合間に弥生時代にタイムトリップするようなストーリー仕立てになっています。

「動物議会」の制作では、遺跡の復元モデルづくり、映像全体の企画、ストーリー、音楽、アフレコ、会場の設営など、すべてを学生主体で進めました。しかし、このプロジェクトは小学生にも分かりやすい形で神崎遺跡に興味を持ってもらうことが目的なので、技術や映像のすごさをアピールするより、内容に興味を持ってもらえるようストーリーづくりや見せ方を工夫しました。そうした工夫の甲斐があり、作品を見た小学生たちは映像の感想ではなく内容の感想を述べてくれていました。学生たちは技術としてコンピュータを学んでいますが、その技術を使って社会や地域の人々の役に立つことを考えるプロジェクトです。

チーム内で協力し合ってプロジェクトを進めるTPL

コンピュータ応用学科には、1年から3年次生が少人数のチームを組んでプロジェクトに取り組む「チームプロジェクトラーニング(TPL)」という必須科目があります。3DCGによるゲームづくりというテーマのときには、Unityをはじめとした便利なゲームエンジンを活用し、グラフィック、プログラミング、音楽、ストーリーなど、メンバーそれぞれが自分の得意なこと、好きなことを担当して、チーム内でコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進行。教員と学生が密に関わりつつ、わからないことは学生同士で教え合い、学び合うという姿勢が学科のカルチャーとなっています。

ここにはゲーム好きな学生が多いため、ゲームづくりとなると、みんな時間を忘れてプログラミングに打ち込んでいます。普通のプログラミングの授業では数行のコードで済むプログラムですが、ゲームとなると数カ月かけて何千行も書きます。より面白いゲームにするために難しい変数を使うことも少なくありません。ゲームの難易度やプログラムの内容に決まりはなくても、学生が好きなようにプログラミングした結果がそうなっているに過ぎないのです。そのような学生たちは、卒業後に入社した会社のプログラミング研修でもすぐに課題をクリアでき、即戦力になると高評価を得ています。

プロジェクトでの成功体験が、未来への自信になる

コンピュータを学ぶ場合、コンピュータ言語、アルゴリズムなどコンピュータそのものについて学ぶ方法と、あくまでもコンピュータをツールとして活用して何かを創り出すという方法という2種類があります。コンピュータ応用学科は後者で、文字通り「コンピュータを使って応用する」ことを学ぶ学科です。コンピュータを使いこなすためには言語やアルゴリズムについての理解が不可欠で、ここでも基礎的な学修は行いますが、TPLなどを通じて「使いながら覚える」という体験を大切にしています。

農業や芸術のような従来であればICTとの関連の薄かったような分野から、生活のあらゆるところでコンピュータが使われていて、今やコンピュータが生かせない分野はありません。そういった意味では、何をやってもいい学科で、教員の中には異文化コミュニケーションを専門とする外国人の先生や、ソーシャルマネージメントを専門とする先生など、教員の専門も多様です。そのような中で、自分の好きなこと、得意なことを見つけ、仲間と協力しながらコンピュータスキルを身につけていきます。入学当初は自信がない学生たちも、プロジェクトを通じて成功体験を積み、自信を持って社会に出て行けるようになります。コンピュータの技術はどんどん進化していますから、大学で習ったことだけでは生きていけませんが、それでも1人で生き抜けるような力を身につけることができる学科です。
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