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人間環境学科


※内容は[大学案内2021]特設サイトから転載

自然界に存在する物質をヒトや社会に役立つものに

自然界には、動物や植物をはじめ、海洋生物や菌類など多種多様な生物が存在します。それらの生物は、生きていくために必要な代謝産物と呼ばれる化合物を体内で作ります。生物の代謝産物の一部は、医薬品や化粧品などの工業材料として古くから使用されていますが、自然界には未だ多くの未知の化合物が存在し、私たちの知らない用途があると考えられています。

人間環境学科の研究室では、天然化合物をヒトや社会に役立てる研究をしています。例えば、北海道ではホタテなどの海産物を食べてしまうヒトデを毎年8,000トンも駆除し、焼却処分しています。このヒトデに多く含まれるセレブロシドという成分に中枢神経を抑制する作用、つまり催眠誘導作用などがあることを見つけました。この成分が産業で活用できる用途を探し出せば、焼却処分していた資源の有効利用が可能となります。人間環境学科では、そのようにさまざまな物質の性質を調べて、ヒトや環境に役立つ製品に結び付く研究を行なっています。

新しい製品を企画する「テクノプランナー」を目指す

生活の科学をテーマとする人間環境学科では、「環境科学」「スポーツ工学」「医療科学」という3つの分野に分け、材料、電気・電子、エネルギー、スポーツ用具、運動生理学、医療機器、バイオテクノロジーなどについて広く総合的に学び、それらに関連した実験を大学4年間で継ぎ目なく体験します。このように人間環境学科の学生は工学の広い応用分野を学修することで、柔軟な発想をもたらす能力が培われると考えています。柔軟な発想は、製造業の仕事の起点である「製品企画」に必要不可欠なものです。製品企画とは新製品のコンセプトを具体化することで、製品にどんな価値があるのか、どんな構成になっているのか、どうやって作るのか、どれだけ利益を得られるのかなどを明確に示し、提案することです。製品企画の仕事で最も大切なのは製品のアイデアを出すことですが、ひらめきの導火線に火をつけるのは広い工学の知識であり、柔軟な発想なのです。人間環境学科では、企業での製品企画の実務経験がある教員から「製品企画論」などの授業を通して、この手法を学びます。「テクノプランナー」と呼ばれる製品企画をする人材を人間環境学科では育成します。

これからの時代に活躍できる技術者とは

将来は、仕事に人工知能やロボットが導入されて労働形態が変わることが予想され、技術者に求められる能力も変化する可能性があります。変革が激しい社会では、大学で習わなかった技術を使ったり、あるいは昨日まで使っていた技術が使えなくなったりすることが当たり前になります。そのような状況で重要なのは、未知の技術に対応する力、すなわち技術対応力であると考えます。技術対応力を身につけるには、大学生という若い時期に、広く異なった分野の技術を自分の手を動かして体験しておくことが必要です。人間環境学科は、この目的にかなったカリキュラムが構成されています。

一方で、さまざまな異分野のエンジニアと技術のすり合わせをする能力も大切です。これらの人と協力するためには、専門外の人にも技術をわかりやすく伝えられる科学的コミュニケーション力が必要です。人間環境学科では、グループワークが実験や授業を通して常に行われるため、学生間のコミュニケーション力が鍛えられます。また、実験レポートなどの技術ライティングやプレゼンテーションについても丁寧に指導しており、自分の考えを相手に合わせて客観的に提示できる能力が培われます。このように、人間環境学科の学修は科学的コミュニケーション力も磨き養うことを目指しています。
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