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学長ご挨拶


はじめまして、昨年度より湘南工科大学学長を務めております木枝暢夫と申します。大学運営に携わる立場になって早や10年が過ぎました。これからも本学の更なる発展に尽力していきたいと考えておりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

さて本学は、開学以来60年の歴史をもつ工科系大学で、本年度から情報学部を設置し、従来からの工学部との2学部体制として新たなスタートを切りました。工学部には機械工学科、電気電子工学科、総合デザイン学科、人間環境学科の4学科、情報学部には情報学科の中に人工知能専攻、情報工学専攻、情報メディア専攻の1学科3専攻、加えて大学院工学研究科に機械工学専攻と電気情報工学専攻の2専攻という構成になっています。キャンパスは湘南藤沢の地にあり、南に向かって10分歩けば辻堂海岸、左手には江の島、右手には雄大な富士山を眺めることができます。校舎はすべて4階建てまでで、広々としたキャンパスには食事や語らいができるテラスやテーブル付ベンチなどが置かれ、ゆったりとした雰囲気が満ちています。

このようなすばらしい環境の中で、本学では「社会に貢献する技術者の育成」をミッションとして掲げ、特色ある技術者教育を行うことに注力しています。それぞれの専門分野に関する知識や技術を身につけ伸ばすことは当然として、それらを社会で実際に役立てるために必要な社会人基礎力を磨くため、アクティブラーニングを活用する取り組みを2014年から続けてきました。その中核となっているのが「共通基盤ワークショップ(WS)」という授業です。

この共通基盤WSでは、20~40人程度の少人数クラスで、それぞれ設定されたテーマについて考えるグループワークやプレゼンテーション、プロジェクト型学習(PBL)などを徹底して行うことで、学生はもちろん教員も、アクティブラーニングに対する意識と技能を身につけ高めることができます。ここで培った力を基盤として、教員はその他の担当科目においても積極的にアクティブラーニングの手法を導入し、学生参加型の授業を展開しています。そして学生は、それらの授業の中で協働力やコミュニケーション力など、単純な講義型の授業では伸ばすことの難しい社会人基礎力を高めていっています。

一方で、新設された情報学部では、BYODやメディア授業を活用した新たな専門教育への取り組みが始まります。工学部各学科のカリキュラムにおいては、それぞれの科目で身につけるべき知識と技能を明確にした上で相互の関連を強化し、専門分野のしっかりした基礎を背景にさまざまな応用を考えることができる学びを提供しています。横断型先端分野学修プログラムでは、ロボティクス、XRメディア、AI、IoTの4つのコースに参加した学生たちが、授業の合間を利用して2年次から先端的な研究活動を行い、その成果を学会で発表するなどしています。

さて、ロシアとウクライナの問題や世界各地で起こっている大規模災害を例に出すまでもなく、最近の社会情勢には不安を感じることが多くなってきました。争いを未然に防ぐのは人々の思いと政治の力ですが、その大元である豊かさと安心を世界のすべての人々にもたらすためには、技術のさらなる発展と適切な活用が不可欠です。地球環境に関する問題を解決するにも、技術の力が必要です。こうした状況を認識した日本政府も、理系人材を増やす取り組みにようやく力を入れ始めました。

その中で本学は、これまで培ってきた技術者教育の経験と手法を生かし、人工知能を始めとして急速に進歩し変化する最先端の技術から社会を支える基盤技術まで、学生たちがしっかり学んで身につけられる環境を日々整え改善しています。工学とは技術を人のため社会のために役立てる学問という基本を忘れず、協働学修やさまざまな社会連携への取り組み等を通じて優れた人間性・社会性と専門の知識・技能を兼ね備えた技術者を育てる努力を、これからも続けていきたいと思っています。

学長プロフィール

木枝 暢夫(Nobuo Kieda)

1977年 埼玉県立浦和高等学校 卒業
1981年 東京工業大学工学部無機材料工学科 卒業
1984年 東京工業大学大学院理工学研究科無機材料工学専攻博士後期課程 中退
1984年 東京工業大学工学部 助手
1989年 工学博士(東京工業大学)
1993年 湘南工科大学工学部材料工学科 助教授
2003年 湘南工科大学工学部マテリアル工学科 教授
2010年 湘南工科大学工学部人間環境学科 教授
2004年~2021年 湘南工科大学 教務部長、工学部長、副学長を歴任
2022年 湘南工科大学 学長就任
【おもな業績等】
  • 「セラミック技術」日本セラミックス協会編(2014年)。
  • ”Synthesis of Oxide Nanocomposite Particles by Reactive Spray Pyrolysis”, Key Engineering Mater., 264, 3-8(2004). 
  • “Immobilization of TiO2 Photocatalyst Particles on Stainless Steel Substrates by Electrolytically Deposited Pd and Cu”, J.Ceram.Soc.Japan., 114, 42-45(2006).
  • 特開2011-071001、「鉛蓄電池の再生方法および該方法に用いられる鉛蓄電池の再生装置」
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