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女性エンジニアのロールモデルに女性エンジニアのロールモデルに

女性エンジニアのロールモデルに

工学部 機械工学科4年
桜美林高等学校出身
内定先:ミネベアミツミ株式会社
外山 茜

小学1年生で時計を
解体して組み立てた

小学1年生の時に、“時間”を勉強する授業で配られた置き時計をバラバラにしてみたくなって、実際にしちゃったんです。そうしたら親から「授業で使うものなのだから責任もって元通りにしなさいよ」って言われて。何とか頑張ったら元に戻せちゃったんです。それからしばらくは時計を解体して元に戻すのが好きでした(笑)。いま思うと、さまざまな部品を組み合わせていって動くモノになる、“時計”という製品を解体して元に戻せた経験が、機械工学を学びたいと思う原点だったのかもしれません。小学生時代は、理科の実験が好きでした。自分の手を動かして何かをするというのが楽しくて、今でも折り紙で立体作品を作るのが趣味です。

湘南工科大学の機械工学科を目指したのは自分の手を使って“モノづくり”に関わりたいと思った時に、幅広くいろいろなことが学べそうだと思ったからです。実際に「基礎製図」から「工作実習」などまで、本当に多岐に渡って“モノづくり”について学ぶことができています。

目に見えて結果がでた時の快感は
モノづくりならでは

普通科の高校から機械工学科へ進んだので、知らないことばかりで大丈夫かな…と最初は不安でした。でも、入ってみたら少人数制で先生方が基礎から丁寧に教えてくださるので、すぐに不安は払拭されました。あと、先生方が本当にフレンドリーなんです。

「工作実習」は、今まで触ったことのない大型の機器を使うことに不安がありましたが、先生が一から優しく教えてくださって、今では大好きな授業の一つです。フライス盤を使って凹凸のパーツを作ったのですが、それがピッタリと一つになったの時の快感は忘れられません! 今も大切に家に飾っています。

基礎製図の授業も大好きです。軸受(じくうけ)あるいはベアリングという、回転や往復する機構部分に使用される複雑な機械部品を図面に起こしたりするのですが、すべて手書きで行うのでとても難しいんです。でも、大変な分、完成した時は感無量です。目に見えて結果が出るってすごく嬉しいですよね。小さい頃から平面のものを頭の中で立体的にイメージすることが得意だったので、製図は向いているのかもしれません。

女性技術管理者として
世界で活躍する!

大見研究室で、次世代燃料として注目されている水素で問題となっている、水素脆化(ぜいか)の研究をしています。水素を貯蔵している金属が、その水素による化学反応で壊れやすくなる現象のことです。なぜ壊れやすくなるのかメカニズムが解明されていないので水素を貯蔵するときに危険が伴ってしまうんです。水素濃度が分かるようになれば水素脆化しやすい場所が分かるのではないかと考えています。コンピュータシミュレーションで計算式を使って解析すれば水素濃度を予測することはできるのですが、問題は計算式が複雑になってしまうことです。将来的に簡単な数式で水素濃度を予測できるようにしたいと思っています。それが実現すれば、より安心安全に水素を貯蔵することができ、エネルギー問題の解決に寄与することができるかもしれません。

世界中に拠点がある企業に就職が決まったのですが、自分が設計したオリジナル製品を世に出すことが夢の一つです。そして最終的に女性技術管理者として世界で活躍したいと思っています。そう思ったきっかけは、高校時代にテレビで見た女性社長がすごく格好よかったから(笑)。みんなの先頭に立って仕事をする姿を見て「私もあんな風になる!」って心に決めました。働く女性エンジニアのロールモデルになれたらいいなと思います。剣道部で部長をしていたので、もともと皆を引っ張っていくような立場が好きなのかもしれません。そして最終的には湘南工科大学から講演を頼まれるような自分になって母校に凱旋したいです。

※掲載内容・学年は取材時のものとなります。