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好奇心にダイブする。すべては社会貢献のために好奇心にダイブする。すべては社会貢献のために

好奇心にダイブする。すべては社会貢献のために

工学部 電気電子工学科4年
湘南工科大学附属高等学校出身
内定先:東京電力ホールディングス株式会社
桑原 弘樹

社会に役立つ自分でいたい

両親ともにエンジニアだったからか、小学生の頃から理科が好きでした。手を動かして何かを作るのも好きで、家庭科の裁縫や技術の工作なども得意分野でした。漠然とですが、その頃から将来働くなら誰かの役に立つ、社会に貢献できる仕事に就きたいと思っていました。どの大学に行こうか進路を決める時にさらに深く、自分が好きなことで社会貢献できる職業はなんだろうと考えました。初めは生活に欠かせない車などの機械を作る方向に進もうかと思いましたが、さらに突き詰めて考えていくと、機械を作るにも電気が必要不可欠だと思ったんです。東日本大震災を経験して電気の大切さをいやというほど感じました。そこで電気を学ぶことができる電気電子工学科に進学を決めました。僕は湘南工科大学の附属高校出身で、ほかの工科大学も視野に入れていましたが最終的に湘南工科大学に進もうと思った決め手は、経済産業省が定めている第一種電気主任技術者の認定校であるということでした。電気の知識を正しく学ぶことができると確信したんです。

落雷情報マップアプリ
“Blitz Map”

“Blitzortung.org”という、ドイツを中心とした世界中の有志によるネットワークを使って、落雷の時間と位置情報を収集するシステムがあります。この“落雷位置標定システム”を日本に初めて導入したのが研究室の成田教授で、今回、このシステムを利用したスマートフォン用アプリの開発に僕も携わることができました。完成したアプリ“Blitz Map”は、今どこで雷が発生しているかがリアルタイムで分かります。近年、異常気象によりゲリラ豪雨や、雷の危険性が高まっています。このアプリをスマートフォンに入れておけば、落雷の危険性の高いエリアがすぐに分かり、身の安全の確保に役立てられます。2021年9月にiOS版のアプリが完成し、App Storeで無料ダウンロードすることができます。僕が関わったアプリがいろいろな人のスマートフォンに入るかもしれないと思うと、とても嬉しいです。今後はAndroid版を開発予定です。Appバージョンとはプログラミング言語が違うので、また一から勉強しなければならなくて大変ですが、卒業研究として大学生活の集大成になればいいなと思っています。

体験してみないと
真実はわからない

日本最大手の電力会社に就職を決めることができました。これからいよいよ社会で電気に関わり、人の役に立つことができると思うと期待に胸がふくらみます。会社の中でどんな仕事がしたいか希望を出せるのですが、僕は変電設備の施設管理職に志願しました。どんな職種が自分に向いているのか、いろいろ体験してみないと分からないと思い、学生時代は単発のものから接客業まで、さまざまなアルバイトに挑戦してみたんです。その結果、「自分は身体を動かす仕事が向いているんだな」と知ることができました。何でも頭の中だけで考えていてもダメですよね。実際に経験してみて初めて分かる、知ることができると思います。

挑戦し続ける自分でいたい

趣味でeスポーツをしています。大学とはまた全然違う人たちと触れ合うことができて本当に楽しいです。一つのところに留まってその世界しか知らないとなると、考えも凝り固まってしまいますよね。自分の本音も一つの世界の中だけだったら、その上下関係次第で言えなくなってしまうかもしれない。だからこそ、さまざまな自分の世界を持つことはすごく大切だと思っています。僕は“やってみたい”と思ったことは、必ずトライするようにしているんです。やりたいと思っているのにいろいろな理由をつけてやらないなんてモッタイナイ!人生は長いです。さまざまなことにトライし続けれられる自分でありたい。そう思っています。

※掲載内容・学年は取材時のものとなります。