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進化を続ける工学技術社会課題を解決できるエンジニアへ進化を続ける工学技術社会課題を解決できるエンジニアへ

進化を続ける工学技術社会課題を解決できるエンジニアへ

進化を続ける工学技術社会課題を解決できるエンジニアへ

工学部 電気電子工学科3年
長野県松本工業高等学校出身
矢野 綾乃

エンジニアの父
“工学”はいつも身近にあった

父がエンジニアで、兄弟も同じ工業高校出身、と「工学」が身近な環境で育ちました。私自身、手先が器用で小さな紙があればピンセットで鶴を折ったり、手を動かして何かを作ったりするのが好きで得意でもあったので、自然と工業高校へ進学しました。高校在学中に大学のことを調べていたところ、興味のあった情報通信分野を専門にしている女性の先生が湘南工科大学の電気電子工学科にいることを知り、進学を決めました。

他学科の学生との交流で
刺激を受け視野が広がった

1・2年次の必修科目である“共通基盤ワークショップ”という授業が好きでした。学科を横断した同学年のグループでプロジェクトを進めていく、全学部・学科合同の授業です。この授業で行われた“新商品開発プロジェクト”では、企業から課題が出され、企業の方から直接アドバイスをもらいながら新商品の開発を行いました。私たちのグループは“モニターアーム”という自分が動かなくてもテレビのモニターが自分の方を向いてくれる商品を考案しました。私は設計とデザインを担当しましたが、異なる分野を学んでいる人たちから得られる知識や発想がとても面白くて、刺激を受けて視野もが広がりました。

学科では、無線通信の高速・大容量化を実現するためのアンテナの研究を行っています。この研究にも関わる第一級陸上特殊無線技士という通信分野の資格に挑戦し、2023年3月には学会発表を行いました。今は実験を行いながらトライアンドエラーを繰り返しているところです。先生に任されたという喜びとプレッシャーを感じながら日々奮闘中です。

発見や体験を重ねて
自分にとってのベストを
見つける

指導書を基に実験し、実際にその通りのことが起こると毎回感動します。「本当にその通りなんだ!」と喜びを感じ、もっと学びたいと意欲がわいてきます。同時に「点」だった知識や経験がつながり「線」となって、着実に知識と技術力が身についていくのを感じるのです。

自分の知らない世界や知識を持っている人たちと出会いたくて、他大学の学生と共同で行う「学生記者プロジェクト」という学外の活動に参加しています。日本中から“イケてるゼミ”を探し出して記事にするという企画なのですが、「この大学のゼミナールではこんな学びがあるんだ」と新しい発見ばかりでとても興味深いです。実際に原稿を書くのはとても難しく、プロの編集者の方に指導していただくという貴重な経験ができています。

超高齢社会の課題を
「工学」で解決したい

祖父母が農家だったのですが、高齢になり農業を続けることができなくなりました。その姿を見て、工学の力でどうにかできないかと思うようになりました。日本の高齢化はますます進んでいきます。ただでさえ人手が足りない農家は、後継ぎがいない状態で高齢になると自分たちがリタイアしたら農業が続けられなくなります。そんな状況にならないように確実に工学分野の技術や知識を身につけ、工学の力で解決や貢献ができることを増やしていきたいと思っています。情報通信の研究を行っていますが、機械分野にも興味があり“2次元CAD利用技術者試験基礎”という資格を取得しました。工学技術の発展はとてつもないスピードで進んでいきます。そのため、現状に満足することなく自発的に学びを続けていこうと思っています。そして社会で起こるさまざまな課題を工学の力で解決できる技術者になりたい。それが今の私の目標です。

※学年・内容は取材時のものです。