2021年2月22日、湘南工科大学において、「福祉ものづくり」で製作した機器の社会福祉法人訪問の家(神奈川県横浜市)への譲渡式が行われました。
本学は、2006年に同法人と「工学技術による障害者支援モノづくり」の推進に関する覚書を締結し、連携して施設利用者が使用する機器などの開発に取り組んできました。
当日は、これまでに学生たちが製作した123件の機器の内、現在も稼働している24件の譲渡に関する合意書への調印が交わされました。
本学は、2006年に同法人と「工学技術による障害者支援モノづくり」の推進に関する覚書を締結し、連携して施設利用者が使用する機器などの開発に取り組んできました。
当日は、これまでに学生たちが製作した123件の機器の内、現在も稼働している24件の譲渡に関する合意書への調印が交わされました。
「福祉ものづくり」は、学生たちが自主活動支援制度「ボランティアチャレンジ」で福祉施設を訪問したときの気付きをきっかけに始まった取り組みです。
「社会貢献活動」のほか「プロジェクト実習」、卒業研究などの授業科目のテーマにもなっており、2008年から3年間は、「あの人を笑顔にできるテクノロジー」を掲げて、文部科学省の教育GPにも選定され、その後も総合デザイン学科 木村広幸講師を中心に長年活動を続けてきました。
今春の木村講師の定年退職を1つの区切りとして、使用可能な状態が維持されているすべての機器を訪問の家に納めることとなりました。
「社会貢献活動」のほか「プロジェクト実習」、卒業研究などの授業科目のテーマにもなっており、2008年から3年間は、「あの人を笑顔にできるテクノロジー」を掲げて、文部科学省の教育GPにも選定され、その後も総合デザイン学科 木村広幸講師を中心に長年活動を続けてきました。
今春の木村講師の定年退職を1つの区切りとして、使用可能な状態が維持されているすべての機器を訪問の家に納めることとなりました。
社会福祉法人訪問の家 名里晴美 理事長のコメント
「重い障がいのある方向けの機器は一般にも販売されていますが、“その人に必要な、その人に合ったモノづくり”がなされている訳ではありません。一人ひとりに合ったものの入手を叶えてくれること、そして本人と学生が知り合いコミュニケーションを重ね、お互いに嬉しそうに交流しているのを見るのはとても喜ばしいことでした」
社会福祉法人訪問の家評議委員/立正大学 文学部哲学科 田坂さつき 教授のコメント(2007年度まで本学総合文化教育センターに勤務)
「この取り組みは、小さなニーズをどう拾うかという工学技術者にとってよい学びの機会であり、サービスラーニングと言われる教育方法です。大学を卒業し社会人になった今でも関わってくれている学生もおり、一部の学科や研究室ではなく、“大学”として湘南工科大学が取り組んだことは素晴らしいことであったと思っています」
本学 渡辺重佳 学長のコメント
「実際に施設で利用者と関わりながら、その人に合ったモノづくりをするというのは、工学部で学ぶ学生にとって多くのものを得られる貴重な経験の場であったと思います。本活動は一度区切りを迎えますが、湘南工科大学では、“地域や社会の課題を工学で解決する” ことを命題に、これからも教育活動を続けてまいります」
「重い障がいのある方向けの機器は一般にも販売されていますが、“その人に必要な、その人に合ったモノづくり”がなされている訳ではありません。一人ひとりに合ったものの入手を叶えてくれること、そして本人と学生が知り合いコミュニケーションを重ね、お互いに嬉しそうに交流しているのを見るのはとても喜ばしいことでした」
社会福祉法人訪問の家評議委員/立正大学 文学部哲学科 田坂さつき 教授のコメント(2007年度まで本学総合文化教育センターに勤務)
「この取り組みは、小さなニーズをどう拾うかという工学技術者にとってよい学びの機会であり、サービスラーニングと言われる教育方法です。大学を卒業し社会人になった今でも関わってくれている学生もおり、一部の学科や研究室ではなく、“大学”として湘南工科大学が取り組んだことは素晴らしいことであったと思っています」
本学 渡辺重佳 学長のコメント
「実際に施設で利用者と関わりながら、その人に合ったモノづくりをするというのは、工学部で学ぶ学生にとって多くのものを得られる貴重な経験の場であったと思います。本活動は一度区切りを迎えますが、湘南工科大学では、“地域や社会の課題を工学で解決する” ことを命題に、これからも教育活動を続けてまいります」