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電気電子工学科の松永教授が「技術士」を取得


工学部 電気電子工学科の松永高治教授が、令和4年度技術士 電気電子部門に合格し登録しました。

「技術士」は、「科学技術に関する技術的専門知識と高等の応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた優れた技術者」の育成を図るための、技術士法により定められた文部科学省所管の国家資格です。科学技術系では最も権威のある国家資格で難易度は高く、「令和4年度技術士第二次試験」全体の合格率は11.7 %、電気電子部門の合格率は9.7 %となっています。
令和4年度技術士第二次試験統計

■松永高治教授のコメント

・なぜ、今のタイミングでの取得だったのか
これまで、博士学位をベースに新技術の創出を進めてきました。また、企業出身者であるため、技術は創出だけでなく社会実装をもって完結するという信念を持っています。大学に籍を置くことでアカデミアにおける研究成果をいかに社会に還元できるかという視点を持ち続けていきたいと考えて、今回の取得に至りました。また、教育研究活動を高度に進めるための研鑽は常に必要です。その点からも「技術士」の資格は有用と考えています。

・これからの時代に必要な「技術士」の素養
「技術士」は技術士法の定義として「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」とされています。つまり単に研究開発活動を行うだけでなく、社会還元する上での問題解決力をいかに高めていくかが重要です。さらにこれからのAI時代において、技術者には問題発見力を養うことも重要だと思います。これらの素養を身につけるには、かなりの知識と経験が必要です。「技術士」は実務経験が必要なため大学生の取得は難しいです。「技術士(補)」は取得可能なので知識、スキル、キャリアアップの点からトライすることを学生の皆さんにはお薦めします。社会人は実務経験を生かしながら「経験」を得ることはできますが、「知識」は専門領域においての深さ、正確さが求められます。従って、「技術士」の取得には「知りたい、解決したい」という強いマインドをいかに維持していくかが重要だと思います。

・今後の展開
技術士登録後には技術士会への参加も積極的に進めて、他大学の技術士会とも交流し、大学のプレゼンス向上に微力ながら貢献していきたいと考えています。また、常に新しい技術動向の把握や、さまざまな専門家との交流を進めることで、教育研究活動にも生かしていきたいと考えています。

公益社団法人日本技術士会 
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