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電気電子工学科 森貴彦准教授らの論文が国際学術誌「Sensors」に掲載


2024年4月26日、工学部 電気電子工学科 森貴彦准教授らの論文が、国際学術誌「Sensors」に掲載されました。

Sensors(ISSN 1424-8220) は、センサーの科学と技術およびその応用分野で権威のある国際的な査読付きジャーナルで、インパクトファクター(The journal’s 5-Year Impact Factor:3.9)がついたMDPI(Multidisciplinary Digital Publishing Institute、本部スイス)の雑誌です。

■論文の内容
筋電義手は上肢欠損者の日常活動に有益なツールです。従来の筋電義手は、残存肢の筋活動の検出に依存しているため、短断端や麻痺肢を持つ人には適しません。そこで我々は、ワイヤレスセンサ技術を制御に利用することで、筋電を使わずに機能する新しい電動義手を開発しました。予備評価として、ワイヤレスボタンセンサを搭載して試作した提案義手を、従来の筋電義手と比較しました。この研究には、10人の健康な療法士が協力し、電動義手を前腕に固定して、筋電義手の筋活動センサを手首の伸筋と屈筋に取り付け、ワイヤレスボタンセンサを各ユーザの胴体に取り付けました。臨床評価は、Simple Test for Evaluating Hand FunctionとAction Research Arm Testを用いて実施。疲労度は、試験の前後にmodified Borg scaleを用いて評価。両義手間には試験を通じて統計的に有意な差は認められなかったものの、Borg scaleの変化は提案義手の方が顕著に小さいものでした。筋電義手と比較して、提案義手は上肢欠損者に広く応用できる可能性があります。

  • 英文論文タイトル:Developing a Novel Prosthetic Hand with Wireless Wearable Sensor Technology Based on User Perspectives
  • 日本語論文タイトル:ユーザの視点に基づいたワイヤレスウェアラブルセンサ技術を用いた新しい義手の開発
  • 論文著者:Yukiyo Shimizu, Takahiko Mori, Kenichi Yoshikawa, Daisuke Katane, Hiroyuki Torishima, Yuki Hara, Arito Yozu, Masashi Yamazaki, Yasushi Hada, Hirotaka Mutsuzaki

■本論文は、オープンアクセスで下記URLから閲覧できます。
https://www.mdpi.com/1424-8220/24/9/2765
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