入試の種類と各特徴を
出願前にチェック!
それぞれの入試のポイントや
合格の秘訣なども聞いてみた!
さあ、今回は入試の詳細に迫ってみよう。「入試方法がいろいろあって、どれを受けたらいいか分からない」という方は必読!情報学部の牧教授に詳しく話を聞いてみたので、自分に合った入試方法を見つける参考にしてほしい。
牧 紀子 教授
自分に合った入試方式を
選べる「総合型選抜」
シアン:はじめに、入試の種類について教えてもらえますか?
牧教授:主な選抜方法としては、「学校推薦型選抜」「総合型選抜」「一般選抜(全学部統一方式(理系3教科型)・S方式・前/中/後期・大学入学共通テスト利用)」となります。そのほかに、「外国人留学生入試」「編入学試験」「社会人入試」も設けられています。
シアン:「学校推薦型選抜」は、学校長の推薦を受けた生徒が対象ですよね?
牧教授:その通りですね。「指定校推薦」と「一般公募推薦」があり、「指定校推薦」は大学が指定した高校の生徒を対象とする選抜です。「一般公募推薦」は出願資格を満たす一浪までの受験生が対象で、いずれも、学校長による推薦が必要です。
シアン:「学校推薦型選抜」の試験内容について教えてもらえますか?
牧教授:試験当日は、午前中にグループワークとプレゼンテーションを実施します。午後は面接となり、出願時に提出した書類と合わせて評価し、合否を判定します。
シアン:ありがとうございます!次に、「総合型選抜」について教えてください。これは以前、「AO入試」と呼ばれていた入試ですよね?
牧教授:はい、2021年度入試より「AO入試」から名称変更された「総合型選抜」は、学力では測れない皆さんの夢や意欲、個性を評価する入試です。「総合型選抜」は3つの方式に分かれており、①MWS(マッチングワークショップ)方式(専願制)②探究成果活用方式(併願制)③課題レポート方式(併願制)となっています。
シアン:ムム?聞き慣れない言葉が…。牧先生、「マッチングワークショップ(MWS)」って何ですか?
牧教授:マッチングワークショップは、受験生の皆さんが本学の学びを体験し、自分自身と本学の相性を確認するための入試イベントです。オープンキャンパスの開催日に実施していて、このマッチングワークショップに参加した方のみがMWS方式の出願資格を得ることができます。
シアン:なるほど!オープンキャンパスで開催されるマッチングワークショップと「総合型選抜」はつながっているんですね!(これは重要な情報だぞ…)
ちなみに、マッチングワークショップには事前に論議するための課題が出されるんですよね?どのようなテーマが事前課題として出されますか?
牧教授:参考として過去のテーマをご紹介しましょうか。2021年度は「プラスチックごみによる海洋汚染を改善するための方策について考える」といった社会問題や環境問題が出題されました。テーマごとにグラフや表などのデータも用意されています。
シアン:事前にテーマを知ることができるんですね?
牧教授:はい、もちろん!マッチングワークショップの事前課題は本学の公式Webサイトでチェックすることができます。示された課題について事前に考えてもらい、自分の意見をまとめたものを当日持参していただきます。このようにマッチングワークショップで本学の学びを体験し、「ここで学びたい!」という意思が固まったら出願してください。
シアン:マッチングワークショップでは、どんなことをするんですか?
牧教授:マッチングワークショップでは4〜6名のグループを組み、事前課題について準備してきた自分の考えを発表し、グループ内で意見交換をしながら課題について考察したり、解決策を導き出していきます。そして、休憩を挟んで新たなグループを組み、最初のグループで話し合った内容を共有しながら再度論議します。最後に、マッチングワークショップの内容と自分自身の行動を“振り返りシート”に書いて提出し、終了となります。後日、皆さんのご自宅に所見(評価表)をお送りします。
シアン:どのような所見(評価表)が送られるのですか?
牧教授:「どのように考察したか」という点はもちろんのこと、グループワークに取り組む姿勢や、プレゼンテーションの仕方などについてのコメントやアドバイスになります。参加された皆さんに「今後もっと成長してもらいたい」という大学からのメッセージでもあります。マッチングワークショップは「本学の学び」を体験するだけでなく、テーマについてほかの参加者から意見をもらい、刺激を受けながら考えられるので、より深い考察につなげていくことができます。オープンキャンパスに参加できる方にはぜひマッチングワークショップの参加をおすすめしたいですね。
シアン:②の「探究成果活用方式」とはどのような方式ですか?
牧教授:高校在学中に取り組んだ探究活動や探究学習の成果について試験当日にプレゼンテーションを行う方式です。探究学習の内容について特に制約はありませんので、しっかりと何らかの活動をして成果につなげた方などにおすすめです。
シアン:自分の成果をアピールするなら「探求成果活用方式」ですね。③の「課題レポート方式」についても教えてもらえますか?
牧教授:こちらは、本学が指定した課題に取り組み、出願時に提出する方式です。課題の動画などを視聴してもらい、指定された内容についてレポートを書いて提出していただきます。そして、試験当日の面接で、提出したレポートの内容をもとに面接官が試問します。
シアン:自分の意見を述べてアピールするんですね。(えっと…思い切ってこれも聞いちゃおう!)牧先生、ずばり総合型選抜での合格の秘訣って何でしょうか?!
牧教授:「総合型選抜」だけではなく「学校推薦型選抜」にも共通しますが、「学科や専攻で学びたいこと」や「将来、自分が就きたい職業」などと関連付けて自身の考えを述べることが重要ですね。
シアン:ふむふむ、自分の考えが重要と…。そういえば「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」はいつ頃実施されるんですか?
牧教授:「総合型選抜」は、MWS方式、探究成果活用方式、課題レポート方式のすべてに、前期、中期、後期が設定されます。課題レポート方式の後期のみ、2月末に実施。それ以外はすべて年内の実施となります。MWS方式と探究成果活用方式の前期の出願は9月となっています。ですので、今からオープンキャンパスの日程と併せて計画を立てておくとよいかもしれません。
得意な科目を選択して
チャレンジする「一般選抜」
シアン:次に、「一般選抜」について教えてください!
牧教授:まず、「一般選抜」から紹介しますね。本学では、①全学部統一方式(理系3教科型)、②S方式(3教科型・2教科型)、③前期(1日目・2日目)、中期、④後期の4つがあります。今年度新たに全学部統一方式(理系3教科型)が加わり、理系3のみで受験できます。さらに、工学部、情報学部あわせた5学科3専攻より最大7学科・専攻まで選択可能な方式となります。最大の特徴として「S方式」3教科型は学部ごとに合格者の成績上位40名、2教科型は学部ごとに合格者の成績上位10名に対して学費を4年間継続で最大100万円減免する制度があります。
(※2年次以降継続審査あり)
シアン:ひゃ、100万円!!
牧教授:S方式の「3教科型」と「2教科型」は、自分の得意な科目で挑戦できるのも特徴です。情報学部 情報学科はどちらも「数学」の受験が必須となっており、「総合(国語を基とした読解力と表現力を測る問題)」「選択(物理・化学・情報)」「英語」から科目を選択します。
シアン:得意科目で挑戦できるのはうれしいですね!
牧教授:「3教科型」は3〜4教科受験して得点の高い3教科で判定します。「2教科型」についても2〜4教科受験して得点の高い2教科で判定しますので、ぜひ挑戦してください!
シアン:S方式は併願もできるんですか?
牧教授:「3教科型」と「2教科型」を併願することも可能です。また、情報学部 情報学科だけではなく、工学部の機械工学科、電気電子工学科、総合デザイン学科、人間環境学科も含めた5学科3専攻より最大3学科(専攻)まで選択可能となっています。
シアン:ということは、合格のチャンスが広がりますね〜!
牧教授:同様に併願は、「一般選抜」の全学部統一方式、前期、中期、後期、大学入学共通テストでも、可能です。併願可能な学科・専攻数は方式ごとに異なりますので、詳細を確認してみてくださいね。
シアン:「一般選抜 大学入学共通テスト利用」についても教えてもらえますか?
牧教授:3科目入試となっており、大学入学共通テストの科目となっている国語、英語(リスニング含む)、数学①、数学②、理科①、理科②のうちから高得点の3科目で判定します。ただし、情報学部と工学部の機械工学科・電気電子工学科を志望される方は「数学」の1科目が必須となります。また、こちらは前期と後期で日程が分かれていますが、前期合格者の成績上位20名に対して学部ごとに入学金を半額減免する制度があります。
シアン:入学金や学費の減免があるなら、「一般選抜」も受けてみたくなりますね!
牧教授:S方式、前期・中期では「情報」の科目を選択できるのも特徴となっていますので、皆さんのように情報系分野を志望する方は、得意なことを生かしやすいかもしれませんね。入試の日程や内容についてより詳しく知りたい方は、オープンキャンパスや大学説明・入試相談会にぜひお越しください。当日は個別の質問も受け付けていますよ。
シアン:(今日は入試の詳細だけではなく、合格の秘訣まで教えてもらえたぞ…)とても分かりやすかったです。牧先生、ありがとうございました!もっと詳しく聞きたいので、次はオープンキャンパスに潜入してみようかな!
詳細情報は、大学公式Webサイトの入試情報ページをご確認ください。
※内容は取材時のものです。
(2023年4月14日更新)
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